ある冬の日の出来事

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電話帳を呼び出し、電話をかける。 『はい?もしもしー?』 数回のコール音の後に聞こえてきたのは、俺も夕陽も良く知る奴の、眠たげな声。 「悪いな悠哉、寝てたか?」 『ううん、もうすぐ寝ようと思ってたけどまだ起きてたよ。今日朝早かったしさぁ、ちょっと早めに寝ちゃおうかなーって』 眠たげな声と、大きな悠哉のあくび。 事情を知らないから仕方がないとは言え、緊張感が削がれる。
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