ある冬の日の出来事

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「悠哉。悪いけど、今回は家に居てくれ」 俺がそういうと、またもや悠哉の素っ頓狂な声。 『はあ!?なんでさ、なんで僕だけ行っちゃいけないの!?』 「お前の家、こういう時間に出歩くのは親がうるさいだろ?ましてやお前のおふくろさんは、こういう時でも譲らないじゃないか」 『そりゃあ、そうだけど……』 悠哉の家は結構な家柄で、親が厳しい。 母親なんて、夜に出歩いてるだけで不良だと決め付けるような人なのだ。 当然、子供にそんな事を許すはずもない。 それに何より、あんな夕陽は見せられない。
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