ある冬の日の出来事

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きっと今の夕陽には敵が存在しないように、味方も存在しない。 それは別に、助けてくれる人がいないってわけじゃない。 手を差し伸べてくれる人はいるだろう。 俺みたいに側に居るだけってのなら、近しい人間なら誰だってできる。 でもきっと、夕陽にとってその存在は一時しのぎでしかないんだ。 だって夕陽には、朝陽だけなのだから。
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