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少しの間ボーッと明かりの消えたランプを見詰めていると、手術室の扉が開き、人の良さそうな初老の男が現れた。
「えーっと……手術は成功しました、あとは絶対安静ですね」
腰を叩きながらそう述べる人懐っこい笑みのその男は、きっと執刀医というやつだったんだろう。
「朝陽は、助かったんですか?」
「何とかね」
少し疲れた顔で笑う先生は、しばらく入院しなさいねと残して立ち去っていった。
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