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「あ、ありがとうございました!!」
俺はおもわず立ち上がってその背中にお辞儀をしてしまう。
すると膝の上の夕陽は当然落ちちゃうわけで……。
「いったーい!どうしたの!?」
床に落ちて目を覚ました夕陽は、不機嫌そうにそんな声を上げてのそのそと起き上がる。
そんな夕陽の腕を引いてたちあがらせて、俺は夕陽に諸々の報告をした。
その時に見た夕陽の笑顔は、涙でグチャグチャだったけれど。
俺の人生で見た中では、三本の指に入る最高の笑顔だった。
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