ある冬の日の出来事
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『朝陽が、死んじゃう』 震える小さな声でそれだけを繰り返す夕陽。 夕陽の双子の兄貴である朝陽に、何かあったらしい。 それも、途轍もなく大変な事が。 「落ち着け夕陽。朝陽に何があった、今どこにいるんだ?」 『今?今は、病院』 「学校の近くのか?」 『そう。その病院』 俺の家からだと大体走って二十分だから……。 「わかった、十分で行く!」 自転車なら5分くらいだ。
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