ある冬の日の出来事

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「ごめんね、いきなり呼び出したりして」 「気にすんなよ。それより食え、菓子パンだけど、何も食わないよかマシだろ?」 手術室の前のソファーに並んで座り、未だ小さく震えながら何度目かの謝罪を述べた夕陽。 そんな夕陽に菓子パンを押し付けて、立ち上がる。 「何か飲むか?」 「……ココア」 「はいよ」 俺は夕陽に小さく手を振って自販機に向かう。 そして自販機の前に到着した俺は、ポケットから携帯を取り出した。
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