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嵐が去ったww 「・・・・・・」 嵐は去ったが、隣にいる氷河期真っ只中の人間に俺は冷や汗が止まらない。 兄貴の視線の先は生徒会メンツの後ろ姿をじっと見つめている。 未だに顔は捕まれたままwwいい加減にしろww え、この状態から1分以上経ってない?w 首が元に戻るか不安なんですがww 空気と化していた星宮と平内をチラリと見る。が、平内の姿はなかった。 どこいったしww 絶対面倒事に巻き込まれたくなくて消えた説ww 恐らく生徒会が近づいてきたときにどっか行きやがったなww 星宮は憧れの生徒会メンツ・・・まあたぶん会長さんが近くにいたことに感動しているのか、顔を真っ赤にして固まっている(可愛い) 先ほどまで騒がしかった食堂内がだんだんと静かになってきた。 やっとこさ、生徒会メンツが食堂から出ていったか。 さて、と 「あのー・・・そろそろ離してくれませんか、ね?w」 不機嫌MAXな兄貴に恐る恐る話しかけた。 どうせ俺はビビりですよ、はい。 俺の声に兄貴はゆっくりとこちらに顔を向ける。 機嫌が悪く見えるが、少し悲しげな表情に見えるのは気のせいだろうか。 「・・・あ、正隆ごめんね。首大丈夫?」 手が離され、やっと解放された。 「あー、平気平気」 正直痛いが、それを言ったら言ったで面倒なことになるので、適当に返す。 「良かった。じゃあ、僕はそろそろ戻るね。またね、正隆」 星宮くんもまたね。と放心状態の星宮にも声をかけ、兄貴は食堂から出ていった。 ・・・はぁ(ーдー) なんか散々な目にあったような気がするんですがww 生徒会に絡まれるは、首は痛めるはでww と、見計らったかのように平内が戻ってきた。 「お疲れさん」 「どこ行ってたしww」 「そこらへん紛れ込んでた。生徒会は関わると面倒だからな。それに風紀委員長様もいたしな。さらに面倒になる」 「すげぇ空気悪かったんだがwwいつもあんな感じなの?」 「お互い会うことは滅多にないけどな。いつもは生徒会の轟在波がちょっかいかけてるくらいだ」 あんなスルーされてんのに、ちょっかいかけてるとかwwメンタルつえぇww 「さて、俺たちもそろそろ帰るか」 「ラジャー。はぁ、首いてぇww」 「・・・あっ!風紀委員長様に声を掛けてもらったのに無視しちゃった!!」 放心状態から帰ってきたww おかえりww
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