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浅井家の者どもは琵琶湖伝いに京に行き、朝廷に詫びを入れて但馬の地に赴いていった。
丁度、そのタイミングで朝倉家から、亀井家に援軍を出そうかとの使者がやってきたので、國衡は婉曲に断る。
國衡は小谷城を廃城とし琵琶湖沿いに新たな城の建築を亀井家の工人部隊に指示。
國衡と前田慶次は南近江に足を踏み入れるのであった。
三方からの侵略に六角勢は観音寺城に兵を結集し籠城の構えを取る。
観音寺城を囲むように砦城を築き始める亀井軍
「半兵衛よ…六角は城に籠りどうする気なのかのぉ?」
國衡が苦笑を浮かべながら合流した竹中半兵衛に聞いてみる。
「この現状で城に籠ると言う事は何処からか援軍が来るのかとしか…」
そう言いながら松永弾正をちらりと見る半兵衛
「弾正、心当たりはないか?」
國衡が松永弾正に問う。
「拙者にはとんと…」
「そうか?ところでそなたの息子は何処におるのだ?」
「大和にて守りに…」
「左様か?ならば良いのだが…」
「……」
「松永殿、顔色がすぐれぬようだが?大丈夫でござるか?」
黒田官兵衛が松永弾正に声を掛ける。
「ちと…腹の調子が…」
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