気づいたら戦国

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鬱蒼と繁る森の中… とある男が立ち尽くしていた… タオル一枚肩にかけ… 裸一貫…もとい…全裸である! 辺りを見渡すその男は今にも泣きそうな顔である。 「なにこのどっきり…」 無料の露天温泉に入ろうと脱衣場で服を脱ぎ…いざ温泉に…と思いドアから出るとこの有り様… 途方に暮れる男は一時間ばかり唖然と立ち尽くしていた。 一時間程してやっと正気に戻った彼は… 警戒しながら辺りを探索する… 正気を取り戻したお陰とでも言うべきか… ナニが出っぱなしなのに気づき肩に掛けてあったタオルを腰に巻いた。 「カメラはない…」 事細かに辺りを探索する事一時間… ぼそりと呟く… 「どう言うこと?」 頭の中が疑問符で一杯だ! 少しづつ範囲を広げ探索していくと… 大きな切り株の上に何やら物が置いてあるのが見えた… 木の枝で地面をあちこちつつきながら近付いていく… どうやら落とし穴を警戒しているようだ… 切り株の側に着くと何やら書き置きのような物が置いてあるのでそれを手に取り読み始める…
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