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「そうだよ。お前が世間から爪弾きにされた、どうしようもない引き篭もりのニートだろうが、ネット廃人だろうが、人として生まれたなら人として生き、人として死ぬべきだろう?大方、人に相手にされなくて共依存を発症し、構って欲しくてこんなサイトを立ち上げたんだろう?人の悩みを聞いて、人から必要とされたいってな感じでな」
『…あの、凄い洞察力ですね。こちらの考えを見透かしたいるような感じがしますよ』
「当たり前だ。こちとら、作家を目指してるんだぞ?作家には洞察力、観察力、想像力、構成力と、必要な力は多々あるんだ。洞察力ぐらい人並みにはあらいでか!…それで、お前は人に必要とされたいのか?それとも、必要とされたくないのか?」
『本当に凄い方ですね!何故こんな凄い方が新人作家として埋もれているのか…あ、編集者が無能だからでしたね!うん、分かりました!不肖わたくし、ネット弁慶マンが微力ながらも尽力させて頂きます!』
「うむ。流石はこの僕が見込んだ者だ。必要としてやるから、しっかり働けよ」
『え?見込んでくれてたんですか?』
「ああ。先程の質問だが、中々的を射た答えだったからな」
『先程の質問??』
「さっき聞いただろう?ダークヒーローとは何ぞや、と。その時、答えた助平なヒーロー…あれこそ、編集者が求めているヒーローだと、この僕も考えていたのだ。その自分の考えと一致したからこそ、自分の考えにも自信が持てた。礼を言うぞ」
『そう言えば新人作家さんの応募予定は、学園ラブコメのエロ作品でしたね』
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