【改名した番犬】

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さて! 今回、ご紹介するお話は、 ある一匹のワンちゃんに、まつわるエピソードです。 以前、オイラは、 とある印刷・デザイン会社で働いていた事が有るのですが… そこの会社の先輩、Wさん(女性デザイナーさんです)は、 そりゃもう、頭に『超』が付く位、大のイヌ好きでした。 (『大の犬好き』と書くと、『大』と『犬』で似た漢字なんで目が疲れそう…だから『イヌ』は、カタカナ表記で… って、別に疲れないだろ!笑) Wさんは、札幌で一人暮らしをしていたのですが、 ご実家の方で一匹のワンちゃんを飼っていて、 それがもう「めちゃめちゃ、かわいい!」とかで、 Wさんは お財布の中に、そのワンちゃんのお写真を入れて、事有るごとに周囲の人達に 「かわいいでしょ!」 と、見せてましたなぁ。 オイラも見せてもらった事が有りますが… 「おわっ!め、めちゃめちゃ、かわいいっ!!!」 と、思わず感嘆の声をあげてしまったのを覚えています。 クリクリッとした、つぶらな瞳。 ピンと立った、三角の耳。 クルルンとかわいく丸まった、ふさふさシッポ。 そして… 真っ白でリンとしたボディー! (F1か!笑) オイラ「いやぁ、マジでめっちゃ、かわいいすねぇ」 Wさん「でしょ!でしょ!『男の子』で、名前は『シロ』っていうのよ」 オイラ「え?『シロ君』っていうんすか?ぷっ!」 Wさん「あ!何で笑うのよ」 オイラ「だって!白い犬だから『シロ』って… あまりにも安易な…」 Wさん「い、言ったなぁ! 昔は、違う名前だったんだから!」 オイラ「え…何て名前だったんすか?」 Wさん「『コロ』よ。 まだ子犬でコロコロしてたんで」 オイラ「ぷぷぷっ!!そ、それだって安易なネーミングじゃないすかー」 Wさん「もう!安易とか言わないの!」 オイラ「あ!すいません! でも、成長して体型がコロコロしなくなったから、『コロ君』から『シロ君』に『改名』したって事なんすよね?たぶん」 Wさん「うん…。 それも有るんだけど… 実は、それだけじゃないのよ。『改名』した理由は」 オイラは… 「え?」 と、そこでちょっと興味を覚えました。 Wさんは… 「実は、昔…こんな事が有ったの…」 と、ある『お話』を聞かせてくれました。 こんな… 『お話』です………。
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