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「はっ、もう・・・やめ・・・・・・」
『止めるわけないだろう?』
魔王が黒い笑みを浮かべた瞬間、俺の身体がベッドに向かって投げ飛ばされた。
驚いている暇もなく、魔王がのし掛かってくる。
そしてまたキスの雨。
そこに思考がいっていると、魔王の手が俺の服のボタンを器用に外していく。
何がなんだか分からなくて呆然としていると、魔王の手が俺の肌に触れた。
「ひぁ・・・ま、待って、おねがい」
『無理に決まっているだろう。お前の為に三ヶ月も我慢したんだ。
もう限界だ』
とたんに、魔王の目の色が変わった。
もともと赤かった瞳が、赤黒い色に変わる。
それを合図に、魔王の手が俺自身をズボンの上から掴み撫で上げた。
思わず変な声が出そうになり、いつのまにか開放された手で自分の口を押さえる。
俺にこんなことをしている魔王が怖い。
抑えても変な声が出そうになるのが怖い。
そして何よりも、こんな奴に触られて感じている自分が怖い。
俺の目から生理的な涙が流れ落ちる。
それを魔王が舌で舐めとった。
生暖かい感触が気持ち悪い。
触られているところ全てが気持ち悪い。
気持ち悪いのに、何故か感じている。
もう、こんなの嫌だ。
いくら泣いたって、誰も助けに来ないのは分かっている。
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