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それから毎日魔王にSEXを強要された。
朝起きたら必ず腰に激痛が走り、ベッドから出られない。
実際、この部屋から一歩も出たことがない。
でも、今日は珍しく軽い方だ。
部屋から、出てみようかな。
そう思いベッドから出ると、久しぶりに立ったせいか、ずっこけてしまった。
「いってー・・・」
『柚花、今日は腰は大丈夫なのか』
っ!
いつの間に魔王が居たんだ!?
「・・・前回よりはだいぶマシですね」
少し皮肉を込めて言ってみるが、魔王にダメージは無かった。
『体調が良いなら、今日は出かけるとするか』
出か、ける?
「えと・・・何処にですか?」
『着いてからのお楽しみだよ』
そう言って、魔王は俺を抱き上げた。
着いたところは、あの日訪れた花畑だった。
・・・相変わらず綺麗だなぁ。
「・・・・・・何で、ここにしたんですか」
『お前の泣き顔が見たいから・・・かな』
泣き顔?
一体どういうことーーっ!
『ユズカっ!』
「え・・・ゼー、レ?」
何でゼーレがここに?
『魔王、ユズカを離せっ!』
『嫌と言ったら?』
『全力で奪い返す』
『ククッ、やれるもんならな』
そして、魔王がやけに豪華な椅子を用意した。
その椅子に俺を降ろす。
立ち上がろうとしても指一本たりとも動けない。
声を出そうとしても、出ない。
なんだ、これ・・・?
それよりも、ゼーレだ。
魔王に勝てる訳がない。
ぁ、まさか魔王は、これが目当てで・・・
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