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朝起きると、何故かイケメンの顔がドアップで写っていた。
『お、起きたか』
「え、な、何で!?」
『ん?何が?』
「何で俺、男と寝てるんですか!?」
『あー、昨日のことは覚えてるか?』
「ええ、まあ、はい」
『あの後、おれがお前を抱き枕がわりにして眠ったんだよ』
「抱き枕?」
『ああ。お前抱き心地良かったからなぁ』
「っ!」
『どうした?顔真っ赤にして』
無自覚なのか?
無自覚でこのイケメンスマイルやってんのか!?
「いえ、何でもないです」
『ならいいけど・・・』
沈黙を壊すように、俺は男に質問をする。
「昨日は何で疲れてたんですか?」
『あー、反魔王軍と戦ってた』
「・・・・・・え?」
『お前にはちょっとあれかもしれないけど、一応おれ魔王軍だから』
「そうだったんですか・・・って、じゃあ俺は魔王につき出される運命なのか?」
『そんなことしねーよ。一応っていってるだろ』
「本当に?」
『ああ。安心しろ』
「そういって騙すつもりじゃ・・・」
『本当だっていってるだろ!!』
俺は男におもいっきりベッドに向けて押し倒された。
「いっ!・・・たくないな」
ベッドだから痛いはず無いのに・・・
恥ずかしい。
『お前・・・』
「はい?なんですか?」
『かわいいな』
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