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「・・・はぁ?
俺男ですから、今の言葉は女の子に言ってください」
『・・・チッ、鈍感か』
ちょっと待って、何で舌打ちしたんだ!?
俺なんかした?
『なあ、魔王なんか忘れて、おれと一緒に来ない?』
「はぁ?
さっきからなんなんだ、お前は。
魔王嫌いっていってるだろ!!」
『ぁ、すまん。そんな怒るとは思わなくて・・・』
「俺の前であいつの話しないでください。胸糞悪いです」
『悪かった。
謝るから敬語止めてくれないか?』
何でそうなるんだよ。
頭おかしいのか?
「別にいいよ、そのくらい」
『そうか、ありがとう』
「それより、早く退いて」
『どうしよっかな』
「・・・早く退け」
『わかったよ』
最初からそうすれば良いものを・・・
『そうだ。まだ名乗ってなかったな。
おれはゼーレ。お前は?』
「俺は柚花だ」
『ユズカね・・・名前もかわいいんだな』
「母さんがこの名前をつけたんだから仕方がないだろ」
『いや、似合ってるよ』
「えっ、あ・・・ありがと」
『不意討ちデレはかわいすぎる』
「ん?なんて?」
『何でもない』
なら良いけど。
それより、今が平和過ぎて怖い。
魔王は諦めたのか?
そうだったら良いな。
『ユズカ、お前なんか食べないのか?
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