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人間は食べ物を食べないと生きていけないんだろ?』
「なんかここに来てから食べなくても生きていけるようになった」
『えっ、大丈夫なのか?』
「大丈夫。
この三ヶ月間ずっと何も食ってないし」
『副作用か?』
「多分な。
後、成長もしないみたい」
『・・・急いで人間界に帰らなきゃヤバイな』
「そうだな。
でも、帰る方法がない」
『あるっちゃあるよ。
けど、後一ヶ月しないと無理だな』
「どんなものなんだ?」
『十年に一回開くゲートだ。
ちょうど一ヶ月後に開く。
一ヶ月後に連れてくよ』
一ヶ月か・・・
仕方がないな。
「それで帰れるのか?」
『ああ。
後一ヶ月、魔王に見つかんなよ』
「わかってる。
ありがとう、なんかすごい迷惑かけてるね」
『良いってことよ。
おれが好きでやってることだし』
「本当にありがとう。
なんかお礼させてくれ」
『お礼、ねぇ・・・
ならここに住ませて?』
「えっ」
『おれが居たほうが魔王が来た時に少しは対応できるでしょ』
確かにそうだけど・・・
「ベッド一つしか入らないぞ?」
『いいよ、昨日みたいに抱き枕にして寝るから』
俺は抱き枕決定なんだな。
「まあ、守ってもらえるなら、追い出す意味はないな」
『いいのか!?ありがとう!』
「いや、こちらこそありがとう」
『じゃあ今日からよろしくね』
「ああ」
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