運命の時

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運命の時

『なあ、ユズカ』 「・・・・・・・・・」 『おーい』 「・・・・・・・・・」 『ユーズーカー』 「・・・・・・・・・」 「ユズカサマハ、シュウチュウスルトマワリノオトガキコエナクナルノデス」 『うわっ、びっくりした。え、そうなのか?』 「ハイ。 コノサギョウガオワルマデ、ヨンデモキヅキマセン」 『そ、そうなんだ・・・』 微かに聞こえるんだよ? でも今集中してるから答えたくないだけ。 現在俺は机の仕上げにかかっている。 よし、後は組み合わせるだけ。 この世界にネジや釘なんてないから、組み合わせる式のしか作れないんだ。 刃物系ならあるのにね。 『終わったか?』 っ! びっくりした。 「なんだ、ゼーレか・・・」 『なんだってなんだよ』 「いや、急に現れるから驚いただけ」 『ごめんごめん。 で、終わったか?』 「あー、うん。後このパーツはめれば完成」 『へぇー、凄いな』 「このくらい簡単な方だよ」 『そうなんだ・・・おれら魔物は基本的魔法で作ってるからなー』 便利だな、魔法。 「よし、できた」 これを家の端に置いて前に作った椅子を側に置く。 うん、上出来だ。 『やっと出来たのか。 ユズカが構ってくれないから、暇だったんだぞ?』 なにそれかわいい。     
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