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母「やっぱり忘れてるのね・・・10年前に会ってるのよ?」 10年前とか、覚えてるわけないだろ・・・ ア「僕は覚えてるのに・・・」 ソーデスカ、オマエニハキイテイナイ。 ア母「え?じゃああの約束も覚えていないの?」 「約束?」 ア母「ほら、10年前にアルトとしたじゃない」 え、待って、何の話? ア「大人になったら僕と結婚するっていう約束だよ」 は?け、 「結婚~!?」 母「やっぱり覚えてなかったわね」 え、ちょっと待って、何で? 「俺、男なんだけど」 ア母「それがどうしたの? 私たちがいた国は同性愛OKよ?」 いやいや、俺日本から離れる気ないし。 「母さんも良いの?孫の顔見られないんだよ?」 母「そんなの関係ないわ。 アルトくんみたいなイケメンとうちの子がくっつくなんて、夢みたいな話じゃない」 ダメだこの人達。 話が通じない・・・ 「俺はこいつと結婚なんてしたくない」 母「え?どうして?」 「会った日にあんなことされたら誰だってそう思うだろ!!」 つい口が滑って、一週間前のことを口に出してしまった。 ア母「あんなことって?」 「な、なんでもない!!」 言えるわけない。 いくら家族だからって、き、キスされたとか・・・ ア「橘くん、顔が真っ赤になってるよ」 「う、うるさい!お前のせいだろバカっ!!」     
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