15人が本棚に入れています
本棚に追加
母「やっぱり忘れてるのね・・・10年前に会ってるのよ?」
10年前とか、覚えてるわけないだろ・・・
ア「僕は覚えてるのに・・・」
ソーデスカ、オマエニハキイテイナイ。
ア母「え?じゃああの約束も覚えていないの?」
「約束?」
ア母「ほら、10年前にアルトとしたじゃない」
え、待って、何の話?
ア「大人になったら僕と結婚するっていう約束だよ」
は?け、
「結婚~!?」
母「やっぱり覚えてなかったわね」
え、ちょっと待って、何で?
「俺、男なんだけど」
ア母「それがどうしたの?
私たちがいた国は同性愛OKよ?」
いやいや、俺日本から離れる気ないし。
「母さんも良いの?孫の顔見られないんだよ?」
母「そんなの関係ないわ。
アルトくんみたいなイケメンとうちの子がくっつくなんて、夢みたいな話じゃない」
ダメだこの人達。
話が通じない・・・
「俺はこいつと結婚なんてしたくない」
母「え?どうして?」
「会った日にあんなことされたら誰だってそう思うだろ!!」
つい口が滑って、一週間前のことを口に出してしまった。
ア母「あんなことって?」
「な、なんでもない!!」
言えるわけない。
いくら家族だからって、き、キスされたとか・・・
ア「橘くん、顔が真っ赤になってるよ」
「う、うるさい!お前のせいだろバカっ!!」
最初のコメントを投稿しよう!