第三章 ウィンドウショッピング

3/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
伸びないうちに熱いうちに食べてしまおう、初めて食べた時は失恋の悲しみで味も分からなかったくらいショックだったのに今日は物凄く美味しく感じた。夢中で食べてスープまで飲み干して「御馳走様でした」ガツガツ食べてしまったかもしれない。「美味しそうに食べて頂けて嬉しいです、ありがとうございます」「また食べに来てもいいですか?」「もちろん。いつでもお待ちしてますよ!」社交辞令だったとしても嬉しい笑顔で見送られお店の外に出た時、光一さんに呼び止められた。「ありがとうございます!今度ドライブの時にゆっくりお話しましょうね!楽しみにしています。」手を振ってくれて私は軽く会釈しその場を去った。それから街をフラフラして何件か洋服屋を見て回っているうちにドライブで着て行ったら光一さんが喜んでくれそうなお洒落な服を見つけ買って帰った。着れる楽しみと、どんな表情をしてくれるか想像ばかりしてしまう。きっと喜んでくれる・・・と信じたい。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!