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第2話 鬼畜と家畜
「単刀直入に言わせて貰うが…お主らは全員、人体実験によって殺される手筈となっておる」
久礼との面談の後、時間が押しているからと言って、一度に四人と面談を開始したエルカ。集められた流刑囚が四人にとって、その発言は目を背けたくなるような現実であった。
「よいか、お主らは罪人じゃ。生殺与奪権はこちらにある。そしてこの研究所の実質トップはミスヴァルディア王国の王女ドエスナ…鬼畜喰らいのドエスナと言った方が分かりやすいかのぉ?つまり、お主らの生殺与奪権は、鬼畜喰らいのドエスナに握られておると言う事じゃ!」
鬼畜喰らいのドエスナ。それは近隣諸国にまで悪名を轟かせる、ミスヴァルディア王国の若き指導者。
国王は病床に伏せており、十年ほど前に国の舵取りをドエスナが握る様になってからは、国の空気が一変。ミスヴァルディア王国は独裁者による圧政によって、統治される事になるのだった。
天候不良による食糧難に陥った年、国民からの陳情に対してドエスナは「パンが無ければパ○パンを食べればいい」と、国内のロリを国外へと奴隷として輸出。食糧難は解消されたが、その非人道的な政策に誰もが恐れ慄き、畏怖する事に。
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