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もうすっかり陽が登り、部屋が明るくなっていた。
外はもう三十℃を越えているだろう。
真夏の後半だ。
冷房なしでは眠れないし、生きていけないこの世の中。
微睡の中、まだ起きたくなくて寝返りをうった。
僕の脚が、なめらかな肌の妃呂美の脚に触れる。
それに気づいて目を開けた。
すぐ横にはまだ寝息を立てている彼女の顔があった。
夕べの記憶を呼び戻す。
そうだった。
妃呂美が泊まったんだ。
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