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僕は宮崎翔っていう。
大学二年目。
隣にいるのは竹内妃呂美。
夕べはバイトだった。
週に二回、映画館でバイトをしていた。
大きなショッピングモールの一角にあるこの映画館は、交通の便利性もあり、わりといつでも混んでいる。
僕はお客が出てからの掃除担当。
床に散らばったポップコーン、座席に放置された紙屑、ドリンクのカップなどを拾い、掃除していた。
子供向けの映画だとジュースがこぼれたままってこともよくあること。
これはすぐにモップで拭いておかないと臭いもだけど、床がべたべたして苦情を受ける。
あまり格好のいいバイトじゃないけど、ペイ(バイト代)はいい方だ。
このおかげで趣味のゲームや遊びが満喫できる。
その土曜日の夜、妃呂美が最終上映のホラーを観に来ていた。
そっちが終わるのが十一時四十五分、それから僕がせっせと掃除して、僕たちが映画館を出たのが十二時ちょっと過ぎ。
そのままドリンクとスナックを買い込み、僕の部屋へ直行していた。
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