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百年ほど前から人間には男性と女性の性別とは別に、バース性と呼ばれる二次性が存在するようになった。ほとんどの人間はベータという、いわゆる普通の人間の体をしている。
そのほかにアルファ、オメガが存在し、アルファに属する男女は知力体力ともに秀でていることが多く、社会に出ても苦労するケースはまずないと言われる。
オメガは男性でも妊娠できる体の構造をしており、定期的に発情してアルファを目的にベータにまで影響を与えるフェロモンを分泌する特徴を持ち、常に発情抑制剤や避妊薬を服用しなければならないなど生活にかなりの制約があった。能力や体力がアルファやベータに劣るという説があるが、オメガの生態自体が完全に明らかになっていないので偏見の可能性も高いだろう。
ベータに比べればアルファはかなり数が少なく、オメガはさらに希少なバース性だ。
今でこそ国の制度が整いつつあるが、昔は発情期を有するオメガはアルファやベータによって虐げられることも多かったそうだ。
希少性の高いオメガは保護されるようになり、性犯罪に巻き込まれないように発情抑制剤なども開発されたが、それでも偏見を持つ者もいる。
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