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◇◇◇◇◇◇
「こんなに早くに解散だなんて、本当に申し訳ない。明日が早いもので……」
「とんでもないです。お忙しいのにお付き合いくださって、ありがとうございました」
平日の那覇市内。有名な観光スポットでもある国際通りは二十三時を過ぎてもまだまだ人の波が途切れない。
通りに立ち、酒席を早々と引き上げることを詫びる比嘉産業の担当者に向かって、北山課長と二人で頭を下げた。
私たちにしてみれば、そう早い時間というわけでもない。普通なら、もう二次会も終わるくらいの時間だ。
沖縄の人はとにかく飲み始めると長いから、ひょっとしたら今日も朝までかかるかもしれない。そう覚悟はしていたけれど、担当者が明日は早朝から予定が入ってるとかで、日を跨がないうちに解散となって、密かに私はほっとしていた。
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