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「それではまた次回、お待ちしております」
そう言ってタクシーに乗り込む担当者に、再び頭を下げる。
この時間で解放されなければ、明日の朝、どんなに酷い状態になっていたことか。
まだまだ飲み足りていなさそうな担当者を見送って、私と課長は安堵のため息を吐いた。
「いやー、今回はマジで助かった……」
「良かったですね、課長。今夜はお互いに潰されずにすんで」
課長と二人、居酒屋の前で顔を見合わせた。
前回の接待の時は、二人ともベロベロになるまで飲まされた。挙句の果て酷い二日酔いになり、危うく帰りの飛行機に乗り遅れるところだった。
「あの時の麻倉、凄い顔してたな」
「そう言う課長だって。支社に着いた後も、かなり顔色悪かったですよ」
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