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そんなことをしてしまえば、内山さんや三浦さんが長年かけて培ってきたお客様との信頼関係を失ってしまうことになるだろう。私も営業として働いているから、内山さんの懸念は十分理解できる。
私の答えに、内山さんは顔を明るくした。更に力を込めて、私の手を握ってくる。
「お願いです麻倉さん、きちんとモデル料もお支払いしますから、あの絵のこと、なんとか考え直してはもらえませんか?」
「内山さん……」
私は、もっと簡単に考えていた。モデルである私が出すのは止めてくださいと言えば、彼らもすぐにそうしてくれるものだと。
でもまさか、私も知らないうちにこんなに話が進んでいたなんて。
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