海里のろくでもない日常

13/59
前へ
/59ページ
次へ
「そうだ。  昼間言いそびれたんだが」  あまりの家でご飯を食べているとき、海里が言ってきた。 「仕事が入ったんで、俺は旅行、遅れて参加するから」  えっ? と顔を上げると、 「いや、みんなあの日は五時に仕事を終えて出るんだろ?  俺はすぐには出られないから、遅れていく」  もう秋月には言ってある、と言う。  金曜の方が土曜より安いので、料理が高く設定出来ると秋月が主張し、金曜の夕方出発することになっていた。  いつかみたいに、プレミアムフライデーではなかったので、五時からだが。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2478人が本棚に入れています
本棚に追加