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「いえ、違いますけど」
と苦笑いして言うと、
「そうか。
愛よね、愛。
いつまでも長生きしてねってことね。
ねえ、なんで結婚しないの?」
と秋月が訊いてくる。
いや……なんでなんでしょうね。
なんだか年がら年中、愛を囁くついでのようにプロポーズしてくるので、何処で返事をしていいのか、わからなくなっているだけなんですが……。
「お昼、ご希望でしたら、一緒に配達しますよ。
朝までにお電話いただければ」
「あら、そうなの?
何人分まで大丈夫?」
と詳しく訊いてくる秋月と話していると、桜田が現れた。
「あまりさん、今日はそれで行くんですか?」
と落ち着いた桜色のワンピースを着たあまりに訊いてくる。
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