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う～ん。
やっぱり郁郎君ってちょっと変わっているのかも。
普通、男の人って女の子達にかっこいいとか騒がれたいものなんじゃないの？
人の注目を浴びたいとか。
そういうの、やめたスポーツと共に捨ててしまったのかな……。
そんなことを考えていたら、郁郎君のスマートフォンから軽快な音楽が流れた。
もしかして健斗君から電話かな？
郁郎君はムクッと起き上がると、画面をタップしてスマホを耳に当てた。
「おう、健斗」
やっぱりそうだ。
健斗君からだ。
「どうだった？
あぁ、うん、そうか。……うん。
ありがとな。手間かけたな。
お前の荷物は俺が持って帰ったから、真っ直ぐこっちに帰って来いよ。
雪音もいるし。じゃあ後でな」
通話を終了すると、郁郎君はふぅと息を吐いた。
「健斗君、なんて？」
「あぁ、麻衣を無事にホテルまで送り届けたってさ。
かなりショックを受けてたらしいんだけど、健斗が必死に慰めたんだろう。
ホテルに着く頃には、もうかなり落ち着いてたって。
帰り際、“おにーさんが麻衣の彼氏になってくれる？”って言って来たらしいから、結構元気になったのかもしれない」
「そう……」
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