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仕事を終えた高瀬修一は、恋人である春野有希の自宅に向かっていた。
今日四月二十日は、有希の二十四回目の誕生日。
道中、バースデープレゼントとして、途中花屋に寄り、有希が好きだという花と、有希の妹である有香の好きな花を買った。
なぜなら二人は双子の姉妹、言うまでもなく誕生日が同じだからだ。
ただ、有香には、先日のお礼の意味も込めて。
修一としては、出来れば有希と二人きりで外食を、と考えていたのだが、それには有希が反対した。
両親が、娘の誕生日にも関わらず、夫婦で海外旅行に行ってしまったため、有希が外出してしまうと、有香が一人になってしまうから、という理由だった。
娘の誕生日に何考えてんの?と両親に問い質したら、今更祝う歳でもないだろうと、あしらわれたらしかった。
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