父親・母親役の葛藤 2

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「(母 あゆみ)なんで、中学1年生のかわいい女の子に、彼氏ができたら緊急事態なの?」 「(父 敦彦)だって、それは、だって、、まだ、、中学1年生だからじゃん」 「(母 あゆみ)さみは大丈夫です。真面目ですから。」 「(父 敦彦)そ、そりゃぁ、そうだけど・・・、あー、でも、相手はわかんないじゃん、どんな男だか」 「(母 あゆみ)大丈夫なんでしょ。学校にもいってるし、お友達も、先生も見てるし。」 「(父 敦彦)だけどさぁー、んー。俺は心配だなぁ」 「(母 あゆみ)知らないわよ。さみに嫌われても」 「(父 敦彦)えっ。それは、困るよ。絶対、困ります。さみに嫌われるなんて。絶対、嫌だね」 「(母 あゆみ)じゃぁ、どーするつもり?」 「(父 敦彦)どうするって、、ラブレターをかぁ?」 「(母 あゆみ)そうよ、もうすぐ届いちゃう、さみの彼から」 「(父 敦彦)さみの彼って、そんな、彼なんて、駄目だめ」 「(母 あゆみ)だからぁ、どーするつもり?」 「(父 敦彦)んー・・・、さみに聞いてみる」 「(母 あゆみ)聞いてみるって?」 「(父 敦彦)気があるのか、ないのか」 「(母 あゆみ)そんな、お見合いするわけじゃぁないんだから」 「(父 敦彦)いやぁ、わかんないよ。将来、俺の息子になるかも知れない奴なんだし」 「(母 あゆみ)何言ってるのよぉ、もー、まだ中学1年生の女の子なんだからねぇっ」 「(父 敦彦)いやいや、だから、余計に、だよ」 「(母 あゆみ)どーゆー意味よぉ」 「(父 敦彦)さみが、その男のことを嫌ってる、かぁ、嫌うことになるなら別だけど」 「(母 あゆみ)うん」 「(父 敦彦)もし、その男に好意を持つようになれば、さみにとっては、ファーストラブになる」 「(母 あゆみ)うん」 「(父 敦彦)ファーストラブは、とかく壊れやすい、壊れたら、えらいことになる」 「(母 あゆみ)えらいことって?」 「(父 敦彦)あの、かわいいさみが、傷つく」 「(母 あゆみ)もー、考え過ぎ、それじゃぁ、クラスの男の子と、ちょくちょく話もできないじゃなぁいっ」 「(父 敦彦)中学1年生くらいなら、女の子どうしで仲良くしてれば、いいんじゃない?」 「(母 あゆみ)いやいや、中学1年生なんつったら、もー、いちばん彼氏が欲しい時よぉ。女の子は、早いんだから、そーゆーことはね」 「(父 敦彦)そーゆーことってー、どーゆーこと?」
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