2DK

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そんな日が数日過ぎた頃、それは突然だった。 大声で怒鳴りちらされ怒られたのだ。 「俺に家に帰れ言うんか!!?」 正直、驚きすぎて、絶句した。 大声で怒鳴り怒られることになれていなかった私は、激しい動悸とともに呆然とするしかなかった。 今考えると、家に帰らないのか聞いたことが怒りのきっかけのようだった。 怒られた後も母はいつも通り夕飯を用意しなければならなかった。 ビクつきながら用意したご飯も、どうやらお気に召さないさかったみたいだ。 「こんなもん、ご飯違うやろう!!?」 どうすればいいか聞き返せば、 「そんなこともわからんのか! 自分で考えろ!」 結局答えはわからなかった。
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