プロローグ。

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私は、佐久間夏希(さくま なつき)。 ココ東京白鳥総合病院の看護師として 勤めて早数年が経とうとしていた。 子供の頃から夢だった看護師。 家は、けして裕福じゃ無かったけど 私の夢を叶えるために働いてくれた両親のためにも この仕事を一生懸命頑張りたいと思っている はずだった。 だが、 そんな私に毎日頭を抱える患者様が居た。 その患者様とは…。 「あの…すみません。 リハビリの者ですが、また新堂さんが 居ないのですが…?」 えぇっ!? 「あの男…また逃げ出したわね?」 私は、震える身体を必死に落ち着かせる。 ガタッと椅子から立ち上がると スタッフステーションから出て急いで あちらこちらの彼が出没しそうな場所を探し回った。
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