プロローグ。

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いや。似たようなものです。 あなたの場合は、行動が……。 「でしたら、大人しく安静にしてて下さいよ!! じゃないと上に言ってアルツハイマーの患者様と 同じパジャマを着させますからね?」 「それは、嫌かも…だって退屈なんだもん。 ベッドにずっと居るのって。 夏希は、なかなか相手してくれないし~」 ブツブツと文句を言ってくる。 ちなみにアルツハイマーの患者様の パジャマとは 徘徊の多い患者様が何処かに 行ってしまわないように目印にしている パジャマのことだ。 このパジャマの患者様を見つけたら すぐに保護して元の病室に帰れるように連絡をする。 そう言う決まりになっている。 「私は、あなたの担当ですが 他に患者様を抱えているんです。 あなたの面倒ばかり看ていられません」 大体あそこまで 自由奔放に動き回る患者様も珍しいのよ! 「ケチ。まぁ、でも こうやって俺を見つけに来てくれたんだし 良しとするか」 新堂さんは、満足そうに言ってきた。
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