プロローグ。

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良しって…あんた何様よ!? そうツッコミたくなったが 必死に我慢をして車椅子を押した。 しかし、車椅子でよくココまで 自由に動き回れるわねぇ~まったく。 呆れつつ病室まで彼を運んだ。 新堂さんの病室は、601号室の特別個室。 話によると大企業のオモチャ会社。 新堂スター・コーポレーションの社長らしい。 しかも御曹司。 ココの病院の病院長と新堂さんの父親とは、 学生時代の先輩、後輩らしく かなり優遇されているとか無いとか まぁ、どうでもいい話だけど。 病室に戻ると車椅子をベッドの方向に寄せる。 「はい、新堂さん。 そのまま立ち上がりベッドに移動して下さい」 「夏希…立てないから手伝ってくれ」
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