プロローグ。

6/28
前へ
/202ページ
次へ
嘘おっしゃい。 立てない人間が何故 勝手に車椅子に乗り徘徊しているのよ!? それに、どうしても 手伝いたくない理由が他にもあった。 「早く~じゃないと看護師の仕事を サボっていると井川主任にチクるぞ?」 (うっ…) 脅すなんて…卑怯だわ。 渋々彼を支えながら立たせた。 背が高いから…ちょっと大変だわ。 「よいっしょ…」 力を入れてベッドに座らせようとした。 すると新堂さんは、ニヤリと笑った。 「隙あり」 座らせた瞬間。 私をそのまま抱き締めてきた。
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

548人が本棚に入れています
本棚に追加