プロローグ。

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「照れているんだよ? 可愛いねぇ~照れてる姿も」 まったく彼には、通用しないが…。 私は、腹が立ちながら病室を出る。 まったく…何を考えているのよ!? 看護師を馬鹿にしている訳? それとも女なら誰でも自分に惚れると 勘違いをしているナルシストかしら。 どちらにしてもムカつく。 この事を一緒に働いている同僚で 親友の香奈子に話した。 彼女とは、高校からの同級生で 何でも話せる仲だ。 「あんた…また、新堂さんと 恋のバトルなんかしちゃったの?」 「恋のバトルって何よ…それ? 大体あの人が悪いのよ…すぐに手が出るし 逃げ出すし。 私を何だと思っているのかしら?」 ため息混じりに愚痴をこぼした。
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