第1章

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あぁ、またコレかぁ。 一度体験した事のある浮遊感に、落胆と歓喜が混じり合った。 ちょっとため息まじりに息を吐き出せば、ブラックアウトしていた目の前が、急に明るくなる。 そして、戸惑う声が周りから聞こえてきた。 そっかぁ、今度は私は独りじゃないんだ。 少し嬉しい。 そんな事を思いながら、周りを見渡した。 明るく感じたはずなのに、今は薄暗い。 レトロなランプが壁を這い、底冷えしそうな大理石の床がその光を映していた。 ランプの下には、中世の騎士らしい人たちが、等間隔に並び、私たちを囲う様に立ちながらも唖然とした表情を浮かべていた。
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