とあるホテル

今日のパーティー

ちなみに廃墟巡りの選考基準はずばり、『弱そう』だ。

頭悪そう、トロそう、廃墟マニアなくせに怖がりなやつなどを事前の質問で確認している。

今回はそれでこのメンツになった。

「さて、では入りましょうか。あ、気をつけて下さい、入り口は窓ガラスが散乱してますから」

ほぼ吹き抜けのエントランスは、天井もぶち抜かれて開放感がある。

空は少し夕日が覗きだした頃だった。

真っ昼間よりかはこの時間帯のほうが都合がいいのだ。

もっともそれはこちらの問題で、あちらさんは関係ないらしいけど。