亡き母からのプレゼント

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さくらへ さくら、お誕生日おめでとう! 窓の外は綿帽子のような雪が舞っているけれど、あなたが生まれた春の日を想って綴ります。 今日は、さくらが私たちのもとにきてくれた記念日。 あの日のことは、今でもはっきりと覚えているの。 病室の窓から見た空は気持ち良く澄んでいて、雲ひとつない晴天。 春のぽかぽか陽気に包まれた、とっても穏やかな日でした。 今日はきっと素敵な一日になる! そんな予感がして、その日の朝、元気にお腹を蹴とばすあなたに話しかけたのよ。 『予定日よりちょっと早いけど、産まれてくるなら今よ!』って。 そうしたら本当に陣痛が始まって! さくらが頑張ってくれたおかげで、お母さん初産なのに全然苦しくなかったわ。 あなたはすぐに元気で可愛い産声をあげて。 お母さんを安心させてくれたのね。 優しいさくら。 あなたをようやく抱っこした時は、やっと会えた喜びで胸がいっぱいでした。 わたしの娘に産まれてきてくれて、本当にありがとう。 お母さんは、これからもずっと、さくらの幸せを心から願ってます。 天国のお母さんより
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