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「ねえ、そろそろさ、結婚しようか」
同棲生活を1年近く送っていた彼から、そう告げられ私は、速攻に、微笑みながら、二つ返事した。
しかし、その幸せは、一気に崩れることとなるなんて、この時の私は、知るよしもなかった。
まさか、こんなことになるなんて。
翌日の朝。
「行ってきます!」と彼は言い、私は、「行ってっらっしゃい」と微笑みながら、返し、彼は、家を出た。
ドアが閉まる直前のことである。
見送りが終わったと思い、私も急いで支度を始めていると、そのドアは、開く。
ふと、その玄関を見ると、彼が立っていた。
「どうしたの?」
はあはあと彼は、息を荒くしながら、「忘れ物!」と言い、私の?に彼の生温かいものが触れた。
顔を赤くする私。
「じゃあ、行ってきます…」と再び、出ようとした時、「待って!」と私は、彼を追い掛ける。
すると、彼は、私を振り返った。
そして、彼は自分の唇を私の唇を当てた。
さらに、微笑みながら、「行ってらっしゃい…」と口を開いた。
彼は、そんな私をギューっと強く暫く、抱き締め、離れた時、微笑みながら、「行ってきます…」と言い、手を振りながら、歩いて行った。
私も小さく手を振りながら見送った。
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