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「えーっと、良いのかなぁ…」 ローブは疑問に感じつつも、再びメニュー表に戻った。 「全く、俺は何でも有るだけ食うブタじゃねぇってのに」 「豚はノゾミじゃ無くてローブタだよねっ!」 「だから僕はブタじゃないって。ほら」 ローブは自らの尻尾を動かしてジュリアに向けた。 確かにその尻尾は、薄桃色で細く短く、クルンと渦を巻く豚の尻尾とは似ても似つかない。 心なしか、耳もピクピクと動いていた。 「アカネ様ー。ジュリアさんの椅子、お持ちしましたわ」 アカネに子供用の椅子を頼まれていたマシャが、四人のテーブルに戻って来た。 マシャはアカネ達の座る物より座高が高い、まさしく子供用の椅子を引きずっている。 「ご苦労様」 「全くですわ。わたくしスタイリストが本業ですから、チカラ仕事はからっきしですのに」 マシャは額の汗を拭う動作をしたが、それ程疲労している様には見えない。 「さてさてそれではアカネ様、ただいまのキッスを…」 「お黙り」
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