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「マシャは何にする?」 ローブがメニュー表をマシャに差し出したが、マシャは手を振ってそれを断った。 「お気遣い無く。わたくしの注文は既に決まっておりますので」 「へえ。何にするんだ?」 「貝と白ワインのパスタですわ。何でも店員さんのお勧めだそうで」 「オシャレでマシャらしいね」 「後はローブだけだな」 「じゃあ、お子様ランチと…ミックスサンドと…日替わりサラダにする!」 ローブが言い終わると、ノゾミがテーブルにドンと両手を突いた。 「おっし、全員決まったな。じゃあ店員を呼ぶぞ」 「しーっ」 大きな声で店員を呼ぼうと深く息を吸ったノゾミの口元に、 マシャが人差し指を当てて押さえ込んだ。 「何だよマシャ」 マシャはノゾミに当てた指を、ノゾミの隣に居るジュリアへと移した。
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