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おふたりともぬいぐるみが大好きですものね
Madderで待機していた2人と、孤児院から帰った3人が合流し、
これで5人全員が集結。
彼女達はオープンカフェを目指して、貧民街に繰り出した。
貧民街を歩く人々の多くは身なりが貧しく、身も心も疲れ果てているように見える。
子供達は打って変わって大はしゃぎで、
オープンカフェに向かうアカネ達の横をドタバタと駆け抜けて行く。
「良い天気ね」
アカネは本当に外に出る頻度が少ないらしく、太陽の光に目を細めている。
5人が並ぶと、やはりノゾミが最も背が高く、
その次にローブ、マシャ、アカネと続き、順当に最年少のジュリアが最も背が低い。
マシャは噴水の様に髪を持っているので実際よりは高く見えるが、
それを踏まえてもローブはともかく、最長のノゾミには届かない。
ジュリアが5人の中から飛び出し、残る四人の方を向いて後ろ歩きを始めた。
「早く行こーよ、ねえ早くっ」
「俺達は良くてもアカネが疲れちまうだろ。大人しくしてろ」
ノゾミに反論されたジュリアは、不満で口を尖らせた。
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