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【 九 平和が訪れる 】
美少女戦士とやらを追放した俺とセンサは、魔法で城へと戻った。
「レザ様、お疲れさまでした」
バンリが玄関で出迎えてくれた。
「ああ。バンリ、第二段階だ」
「はい。ですが、本当にされるんですか?」
「ああ。これが一番いい。俺が奴らに倒されたことにする」
「……わかりました。では、文面の最終確認をしますから部屋までおいでください。センサ殿も一緒でよろしいですか?」
「ああ。こいつには全記録を書いてもらう」
「では、ふたりともついてきてください」
バンリの誘導で会議室へと向かった。すでに、魔法の用意はできている。魔力のかかった鏡と、それを点検している術者がいる。通信魔法はむしろ魔術といったほうがいいだろう。道具と術者によって行われる古い技術だ。魔界にも人間界のインターネットやメールがすでに入ってきているが、その技術は未発達で、異界・異種族間での双方向送受信ができないのだ。世界政府がトモヒトで仕掛けた盗撮や盗聴などは、片側で受信のみするためか可能になっている。
「では、文面の確認をお願いします」
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