【 九 平和が訪れる 】

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「なっ……そんなこと約束できるわけないでしょ! あんたが生きているとわかった以上、見過ごすわけにはいかないわ!」 「そうです。そのような案に応じるわけにはいきません。ここで会ったのは運命でしょう。決着をつけましょう」  アイとノゾミが杖を出して俺に向け反対する。 「愚かな。それが効かないことは証明済みだろう? それとも、またやってみようというのか? 受けてもよいぞ」 「く、くそっ! みんな、攻撃よ!」  アイの号令で全員が装備を出し、ムーンなんとかいう必殺技を繰り出した。針で刺された衝撃は変わらないが、俺には効かない。強い風が通り過ぎただけだ。 「な、なんでよ! なんで効かないの! ジュン、どういうことなのよ!」  ジュンとかいう白い奴がどうやら力の源らしいことは、以前に対決した時からわかっている。こいつにその力が特に充満していることが感じられるからだ。 「わ、わかりませんわ。なぜ……」  ジュンの白い肌がさらに薄く、蒼ざめる。 「さあ、なぜだろうな。自分たちで調べてみるがいい」  五人はその場に倒れ込んだ。それはそうだろう。結果としてさらなる絶望を自ら受けてしまったのだから。 「これでもまだ、魔界に訪れ、俺を倒すつもりか?」 「あ、あたりまえよ!」  あきらめないことは美徳だが、ここまでくると無謀でしかない。     
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