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「んっ……分かったならっ! 早くっ……しろっ……!」
だが、ディランはそれにまた問い返した。
「何を?」
「は……?」
「『何を』早く『して』欲しいんです? ちゃんとおっしゃってください」
「はぁっ……――?」
レオが必死で『玩具ではイケない』と白状したというのに、強欲な執事はその言葉では満足しない。
「てめぇっ……!」
怒りと恥辱でレオの顔がカッと赤く染まった。
しかしその顔はすぐに色を失う。
「いいんですか? 一晩中このままでも――ああ、私は構いませんよ。レオ様が満足するまでいつまでもお付き合いいたします」
レオ自身を弄びながらディランが恭しく頭を垂れた。
その言葉が嘘や冗談ではないことは、誰よりもレオが知っている。
そうやって、今まで調教されてきたのだ。
「く、ぅ――……!」
紅い唇を噛み締める。
快楽に苦痛に、憤怒に恥辱に――けれど今、この地獄を終わらせる方法は一つしかなかった。
「お……玩具じゃなくて……お前のを入れろっ……!」
怒鳴るようにその言葉を口にする。
なのに執事はまだ満足しない。
「それから? 入れるだけでいいんですか?」
「っ……奥までガンガン突いてっ……中で出してっ……!」
自棄のようにそう叫ぶと、執事はようやくレオ自身から手を離した。
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