92人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「Excellent!」
数回手を叩いてみせて、ディランは目を細めた。
「こんな可愛い命令には従わざるを得ませんね」
小馬鹿にするような態度に腹が立つ。
でもそれ以上にイケない苦しみの方が勝った。
「うるせぇっ! んっ……いいからっ……早く、しろっ!」
「Yes,my lord」
ディランが足元に跪いて、レオの足首を椅子の脚に縛りつけていたリボンをしゅるりと解く。
両足のリボンを解かれ、すぐに下着にも手をかけられて、苦しみの終わりを期待してレオは僅かに胸を撫で下ろした。
だが、バイブを抜きかけた手が不意に止まる。
「ああ、いけない。晴れ姿の記念撮影を忘れておりました。私としたことが……」
「ひゃうっ……! ぁっ、おいっ!」
バイブを元通り押し込んで、ディランはいそいそとポラロイドカメラを手に取って構える。
「ぅう……」
恒例の恥辱に、せめてもの抵抗で足を閉じた。
けれど執事はカメラを構えるばかりで一向にシャッターを切ろうとしない。
手を出すでもなく、具体的な指示を出すでもなく、ただ一言、主人に告げた。
「レオ様。違うでしょう?」
「ぐ……」
シャッターを切りたくなるような恥ずかしいポーズをレオがするまでは、この後はお預けだということだ。
終わらない恥辱に気が遠くなる。
しかし、身体の中で振動を続けるバイブは気を失わせてもくれない。
最初のコメントを投稿しよう!