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ラクショウでしょう。コウイチのいえ、さかのしただし。
でもボクたちはタイセツなことをわすれていたんだ。
さかはノボラナイとクダレナイってこと。
げんじつをおもいだしてしまったボクたちは、しかたなくリアカーをおしながら、さかをのぼっていった。
あら、タイヘンねぇ。
せなかのまがったおばあちゃんが、ボクたちをおいこしていく。
なんだよ、これ!
タケルが、さけぶ。
これじゃあ「のろいのいえ」じゃなくて、「のろいいえ」じゃないか!
ふたりは、ふきだした。かおをみあわせて、のろいのろい、のろいいえ。のろいのろい、のろいいえい。
くりかえしながら、その場にしゃがみこむ。
とおくから、5じのほうそうがきこえてきた。
いくか。
むごんで、あるきだす。クルリとむきをかえて、さかをくだっていくのに、コトバなんていらなかった。
もどってきたふたりと「のろいいえ」をみて、イヌのタロウはフシギそうに近づいてくる。
ボクたちはクスクスわらいながら「のろいいえ」をわがやのうらにかくして、あしたは「のろいいえ」でまちあわせねって、わかれたんだ。
だとうコウイチのためにつくった「のろいのいえ」は、「のろいいえ」になって、けっきょくボクたちの「ヒミツキチ」となった。
そんなボクとタケルのおハナシ。
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